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レトロ相撲記事。

明治~大正の新聞記事は大変興味深い情報の宝庫です。味わい深い文体も楽しみながら、古き佳き時代の相撲場風情を満喫しましょう。 緑色の文字は作成者のコメントです。

明治21年春場所9日目 (毎日新聞/明治21.1.14)新入幕の若湊が5勝1敗1分1預

Posted on 2007年2月18日2026年3月2日 By gans 明治21年春場所9日目 (毎日新聞/明治21.1.14)新入幕の若湊が5勝1敗1分1預 へのコメントはまだありません


○回向院大相撲
・昨日八日目は、佐々木副島の二伯爵、徳川公爵、蜂須賀侯爵の方々を見受けたり。
・鬼鹿毛に千年川は、一寸面白き相撲なれば如何あらんと思ううち、力士は早くも立上り突合いながら鬼は一寸蹴タグりしが残し、左を差し蹴返して千年の勝は是非もなし。
・平ノ戸に相生は、立上り平は右を差したるを相は左にてこれを巻きナタにて極めんと互いに揉合ううち、平は渡込まんとせしも残され、解いて左四ツとなり平は足クセに行きしを敵がイヤダと云うよりソンナラこうぞと首投を試みしも残され、互いに秘術を尽くし揉合ううち平に痛みありて預り。
・鬼ヶ谷に綾浪は、突合いハタキ込んで鬼の勝。
・諏訪ノ海に勢力は、立上り突合いながら蹴返して諏訪の勝。
・北海に黒雲は、右四ツ巻落して黒の勝。
・若ノ川に吉ノ山は、立上りながら若は敵の横面を撲りたるは勇しかりしが、押し倒されて吉ノ山の勝は可笑し。
・総州山に藤ノ戸は、左四ツ上手投にて総州の勝。
・平石に出釈迦山は、突合い平は遮二無二突掛け行きしに、出釈迦は到底抗するも詮なしと諦めしものか充分土俵があるにも拘わらず敵に背後を見せ、送出して平石の勝は僥倖僥倖。
・伊勢ノ濱に獅子ヶ嶽は、ハタキこんで伊勢の勝。
・知恵ノ矢に鶴ヶ濱は、右四ツ巻落して知恵の勝は真に感心。
・嵐山に真力は、立上り真はナタにて攻め付けしを、イヤダと残し突合い左四ツにて揉合い、釣出して嵐の勝。
・海山に真鶴は、立上り真は左差しにてヨリ切ると思いしに、踏越しありて海山の勝は何とやら間の抜けし相撲なりき。
・さて此の日八幡山に西ノ海、大鳴門に一ノ矢、若湊に高見山は西ノ海一ノ矢高見山の病気にて休となりしゆえ観客はすこぶる不満足の様子なりき。

【相生】
平ノ戸が右差しで攻めると相生はナタで対抗、その後も平ノ戸が渡し込み、足癖、首投げなどを繰り出しますが、相生はこらえて水入り。平ノ戸に負傷があり痛み分けとなりましたが熱戦でした。新入幕の相生は人気もありこれからの力士でしたが、2ヶ月後に病死してしまうため本場所ではこれが最後の相撲となりました。
【海山-真鶴】
真鶴が左を差して寄ったものの、何があったか真鶴の足が出て海山の勝ち。勇み足でしょうか。真鶴はこの相撲に勝てば4点の勝ち越しとなって幕内最優秀成績でしたが届かず。この時代は優勝制度がなく表彰も何もありませんが、後世に名が残るところを逃したのは惜しいことでした。
【若湊】
相手の高見山が休んだため取組がなく、5勝1敗1分1預という結果ですが幕内最優秀成績。新入幕ながら相撲内容が良く、大活躍の場所でした。
【休場者続出】
この日も休場者が多く、幕内が三番も流れてしまったのは観客が気の毒でした。この場所は力士それぞれの成績が低調に終わったものの、若手の台頭もあって中盤までの集客は悪くなかったと思われます。
明治21年春場所星取表

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