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レトロ相撲記事。

明治~大正の新聞記事は大変興味深い情報の宝庫です。味わい深い文体も楽しみながら、古き佳き時代の相撲場風情を満喫しましょう。 緑色の文字は作成者のコメントです。

明治17年夏場所千秋楽 (東京横濱毎日新聞/明治17.5.28)めでたく千秋楽

Posted on 2006年9月23日2026年1月26日 By gans 明治17年夏場所千秋楽 (東京横濱毎日新聞/明治17.5.28)めでたく千秋楽 へのコメントはまだありません


・昨日回向院十日目千秋楽の相撲はいつになく大入り、しかし幕の内の土俵入に大達の見えざりしは何となくさみしかりし、或る人に問えば大達は連日の勝越しに一層気位高く、酒に酔い遊び歩けりとぞ。
・さて取組に移れば綾瀬嶽は司雲龍に、黒雲は栄松に、御所櫻は「押切」て野州山に、初陣も同じく羽縅に、白梅は羽衣に勝。
・小天龍に嵐山は預り。八幡山は朝日嶽に勝。
・(中入後)頂は「押切」て若湊に、早虎は「寄」て鹿嶋山に、泉瀧は「持出」て岩ノ里に勝。
・(以下三役)綾浪に取倉は「右四ツ」「上手投」て綾の勝。
・藤ノ戸は勢力に「寄」て、平ノ戸は兜山に「カワヅ」にて勝。
・弓取役は富山これを勤め、目出度く打ち出しぬ。

・来月一日より木挽町に興行の相撲顔触れは(大関)梅ヶ谷、西ノ海(関脇)大鳴門、大達(小結)剣山、緋縅(前頭)鞆ノ平、高見山等皆な選り抜きの力士なり。
・大達が梅を投げてよりは色々の高慢話もある中に、頃日同人が回向院の門を出でんとする時大手を振って俺より他に相撲はないという気色を、傍から呼出しの一人が、もし関取今に此の門を建て直さぬと関取の出入りに困りましょうと言えば、大達は門の屋根を見てなにそんなに丈が伸びてたまるものかと言えり、此方はいよいよ心におかしく、それでも関取の歩く跡を見るに敷石が動きますぜと言うと、後ろを振り向きムーフフンと笑いつつ悠々我が家を指して立ち去りしとの事なるが、一辺梅に勝ってかほど高慢になるとは如何さま罪のなき人間なりと或る人の話。(6.3)

【千秋楽の土俵入り】
千秋楽は幕内力士が出場しませんが、ファンのために土俵入りだけは行っていたようです。しかし今場所の主役・大達は飲み歩いてサボリ。強いですが、豪放すぎて先が思いやられる感じもあります。
【大達の言動】
さらに、最後の記事も梅ヶ谷に勝った後に態度が大きくなった大達の話です。呼出が話しかけて、ゴマを擦ってるのか、からかっているのか・・・しかし天覧相撲以降の活躍ぶりからすれば、大達の言動は無理もないところで、無邪気で罪のない男という評価もできそうです。
明治17年夏場所星取表

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