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レトロ相撲記事。

明治~大正の新聞記事は大変興味深い情報の宝庫です。味わい深い文体も楽しみながら、古き佳き時代の相撲場風情を満喫しましょう。 緑色の文字は作成者のコメントです。

明治20年夏場所千秋楽 (毎日新聞/明治20.6.14)新入幕候補が続々

Posted on 2007年1月9日2026年2月22日 By gans 明治20年夏場所千秋楽 (毎日新聞/明治20.6.14)新入幕候補が続々 へのコメントはまだありません


○回向院大相撲
・阿武松に司雲龍は、押切りて阿武の勝。
・諏訪ノ海に鬼鹿毛は、巧者同士の相撲なれば如何あらんと思ううち早くも力士は立上り、互いに突合い隙を得て相撲にせんと競り合ううち諏訪に踏切りありて鬼の勝、同人はこの勝にて関取分に昇進せり。
・若湊に黒縅はヨリて若の勝は毎度ながら元気元気。
・平ノ戸に勢力は、立上り平は左にて敵の廻しを取り、出し投げに行きしを勢は防ぎながら立直さんとする時、早くも押し切りて平の勝。
・九十九山に黒雲は、立上り黒右を差し相撲を仕掛けければ九十九は泉川にて防ぎ解いて右四ツとなり、揉合ううち組合いのまま水入り、再び競り合いしに取り疲れて引分は充分力の入りし相撲なりき。
・九紋龍に取倉は、足を取りて九紋の勝。
・今泉に朝日川は立ち上り左四ツ、朝は引付け釣らんとする色見えしが、離れて突合ううち朝は一二度ハタキたるを今防ぎ、付け入りて土俵際まで押し行きしもついに残りて左四ツ大相撲となり、揉合いければ場内はあたかも破るる如き騒ぎなりし、此の時検査役関ノ戸は其のまま水を入れさせ、再び互いに金剛力を出だし攻合いしに、取り疲れて引分となりしが初日以来この取組の様な面白き相撲はなかりき、と溜りでの話。
・相生に獅子ヶ嶽は、出し投げて相生の勝。
・真鶴に泉瀧は、立上り跳ね合い左四ツにて揉合いしが、下手投げにて真鶴の勝、時に同人の代理にて虎ノ子が弓取りの役を務め目出たく千秋楽を結びたり、さて当日は平常の十日目と違い日曜のためか中々の景気なりし。

【今泉-朝日川】
左四つの体勢から離れて突き合い、朝日川がはたきを見せるも決まらず、左四つの大相撲となって引き分けました。通常の水入りは両力士離れて土俵下に降りて休憩しますが、組んだ体勢のまま動きを止めて休ませる場合もあって「立ち水」などと呼びます。初日以来、一番面白い相撲だったという評が出てしまうあたりに、今場所の低調さが表れています。今泉は、後に源氏山として関脇まで昇進する大器です。
【真鶴-泉瀧】
二段目上位の好成績者同士の一番。ぶつかり合って左四つで競り合いましたが、下手投げで真鶴が勝利。8勝目となり、来場所の入幕は確定的です。
明治20年夏場所星取表

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