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レトロ相撲記事。

明治~大正の新聞記事は大変興味深い情報の宝庫です。味わい深い文体も楽しみながら、古き佳き時代の相撲場風情を満喫しましょう。 緑色の文字は作成者のコメントです。

明治14年春場所4日目 (東京横濱毎日新聞/明治14.1.13)元大関・雷電の阿武松

Posted on 2006年6月24日2026年1月8日 By gans 明治14年春場所4日目 (東京横濱毎日新聞/明治14.1.13)元大関・雷電の阿武松 へのコメントはまだありません


・昨日回向院四日目の相撲は見物三千六十六人にて。
・中入前の鞆ノ平と響矢の勝負は前日顔触れの時より諸人待ち設けたる勝負なるが上、双方出世相撲の事ゆえ、始終念を入れて申分なく立ち上り響矢は右を差せしに、鞆ノ平はこの手の上よりミツを取りすなわち右差しにして「アイヨツ」となりて揉合い、響矢はぢりぢりと寄せ付け余程土俵を進みし時、一振り振って相手の腰を浮かすと見えしが其のまま鞆ノ平を押し出したり。
・梅ヶ谷と浦風は双方初日より土付かずの老練相撲ゆえ立合は余程念を入れて立上り、浦風は二本差して押し出しを掛けんとせしかど梅ヶ谷は上より「カンヌキ」を以て締め上げ寄せ付けて押出したり。
・中入後、荒虎と千羽ヶ嶽の勝負は立合い申し分なく立上るや否や荒虎は千羽ヶ嶽の得手なる「釣り」に掛けられ既に危うく見えしが、初日より元気十分の荒虎は釣り上げられながら右足にて相手の左足を蹴て搦みしかば、千羽ヶ嶽は足を折り尻餅つきて倒れたり。
・司天龍と高千穂は「四ツ」に渡りて揉合いし後、司天龍は高千穂を一度釣上げ相手の浮足になりし所を付入りて土俵の外へ押し倒して勝を得たり。

・本日の取組は入間川に稲川、高千穂に千羽ヶ嶽、上ヶ汐に達ヶ関、勝ノ浦に大纒、響矢に司天龍、関ノ戸に阿武松、荒虎に清見潟、浦風に武蔵潟、手柄山に鞆ノ平、柏戸に梅ヶ谷、若島に荒角。

【相四つ】
現在では両者の得意の四つが同じもの同士であることを指しますが、この時代で言う相四つはお互いに差し合って廻しを取り、五分五分の情勢であることを指しているようです。
【阿武松】
本日の取組に名前が見える小結・阿武松は、兜山という名で明治3年に入幕。43連勝など快進撃を見せ、江戸の大力士「雷電」の名を継いで大関にまで昇進した力士です。病気のため地位を落としており、関ノ戸にも敗れて休場、次の場所も全休で引退しますので結果的にこれが最後の土俵となりますが、残念ながら取組の中身は記事になりませんでした。
明治14年春場所星取表

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