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レトロ相撲記事。

明治~大正の新聞記事は大変興味深い情報の宝庫です。味わい深い文体も楽しみながら、古き佳き時代の相撲場風情を満喫しましょう。 緑色の文字は作成者のコメントです。

明治15年春場所千秋楽 (東京横濱毎日新聞/明治15.1.24)

Posted on 2006年7月21日 By gans 明治15年春場所千秋楽 (東京横濱毎日新聞/明治15.1.24) へのコメントはまだありません


・昨日十日目の千秋楽は、興行中天気もよく万事好都合に打ち上げ十両以上の力士等より年寄に至るまで皆祝杯にほろ酔いて、土俵入も賑やかに相済みたり。
・三役、鷲ノ森に坂田野は鷲ノ森が少しく立ち後れしが、坂田野は其のまま付け入りて「アビセ」坂田野が勝。(小結)
・菊ヶ濱に石ノ川は立合申し分なく菊ヶ濱は一杯に寄らんとする所を「カタスカセ」に掛かり石ノ川が勝。(関脇)
・日本錦に若山は日本錦が立ち後れ左を差され、押し切られて若山が勝となり。
・弓取りの役は当場所の付出しの力士羽衣が花やかに之を勤め、その他の式形の如くめでたき打出しとなれり。

・北品川においては梅ヶ谷響矢(大坂)の大関にて来る二十六日より、また新吉原においては高見山と西ノ海の大関にて来る二十七日より、いずれも晴天五日間花相撲を興行するよし。

日本錦はやまとにしきと読みます。千秋楽、取組に出ない幕内力士は何をしていたのか疑問でしたが、酒を飲んでいましたか(;・ω・)千秋楽は後夜祭という雰囲気なんですかね~土俵入りだけは幕内力士もしていたようです。今場所も花相撲の告知が出ています。響矢(ひびきや)は大阪相撲の大関ですが、のちに剣山(つるぎざん)と改名して東京相撲へ加入し、東京でも大関まで昇進した力士です。
明治15年春場所星取表

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