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レトロ相撲記事。

明治~大正の新聞記事は大変興味深い情報の宝庫です。味わい深い文体も楽しみながら、古き佳き時代の相撲場風情を満喫しましょう。 緑色の文字は作成者のコメントです。

明治15年夏場所千秋楽 (東京横濱毎日新聞/明治15.6.14)観衆は100~200人

Posted on 2006年8月1日2026年1月12日 By gans 明治15年夏場所千秋楽 (東京横濱毎日新聞/明治15.6.14)観衆は100~200人 へのコメントはまだありません


・昨日回向院千秋楽の相撲は、此の程よりの雨天にて日合いの立ちしと幕下の取組なる事にて三役前までは観客も数うる程なりし。
・中入前にてやや面白かりしものを記さんに、泉瀧に出釈迦山は双方立上ると等しく突張り合いしが、泉瀧の力や勝りけん、ついに出釈迦山は相手に持ち出されて泉瀧の勝。
・朝日嶽に司雲龍は双方とも中々勝負付かず預りとなれり。
・鷲ノ森に日本錦は日本錦の勝。
・野州山に石ノ川は、間もなく野州山は相手を抱き上げて土俵外へ持出し野州山の勝。
・増位山に伊勢ノ濱は増位山病気につき休み。
・(中入後)黒瀧に器械舟は器械舟の勝。
・鹿島山に千草山は暫時揉み合いしが、土俵際にて千草山は「投げ」に掛かり鹿島山の勝。
・信夫嶽に菊ヶ濱は立合申し分なく互いに突張り合いし末、菊ヶ濱は相手を「スクイ投げ」土俵外に出さんとせし其の機に自分の足も土俵際へ掛かりしため双方とも倒れしが、菊ヶ濱が下になりしにて信夫ヶ嶽の勝。
・(以下三役)此の時観客はにわかに前に倍し、都合二百名ばかりと見受けたり。
・若ノ川に芝田山は立上ると間もなく「片閂」にて若ノ川の勝。
・日下山に一ノ矢はとかく立合に隙取りしが、ついに取組となりて日下山は相手を「引っ掛けん」とあせる所を、付け込みて一ノ矢は相手の右足を取り、持出して一ノ矢の勝。
・若山に三隈山は立上ると等しく三隈山は「ワタシ込み」の妙手に掛かり若山の勝、それより弓取の式ありて、若山は当初晴天十日の間今日の大関に叶う若山、と名乗を受け目出度く打出しとはなりぬ。

・芝神明前の東京大坂合併の相撲は、梅ヶ谷と剣山が大関にていよいよ明日が初日なりと。

【晴天興行】
九日目の開催から五日が経過していますが、その間は雨天が続いていたようです。屋外興行のため天気が悪ければ開催できず、ただでさえ盛り上がらなかった場所の後なので観衆はごく少数、最後になってようやく200人ほどに増えました。
【増位山】
九日目の取組で倒れ込んだ際に気絶。その後は元気な姿を見せましたが、やはりダメージがあったのか千秋楽を休みました。
【本式の弓取り】
この時代は千秋楽のみ行われます。結びの勝ち力士が行うのが本式のところを、実際には誰か代理人が行うことが通常です。ただ今回は若山が自身で弓取りを行い、その後に勝ち名乗りを受けたものと見られます。
明治15年夏場所星取表

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