Skip to content

レトロ相撲記事。

明治~大正の新聞記事は大変興味深い情報の宝庫です。味わい深い文体も楽しみながら、古き佳き時代の相撲場風情を満喫しましょう。 緑色の文字は作成者のコメントです。

明治20年春場所6日目 (毎日新聞/明治20.2.4)絶好調の新小結

Posted on 2006年12月10日2026年2月17日 By gans 明治20年春場所6日目 (毎日新聞/明治20.2.4)絶好調の新小結 へのコメントはまだありません


○回向院大相撲
・昨日六日日の相撲は、海山に一ノ矢の一番があるゆえか中入後より少しく人足付き、まづ中等の場況なりき。
・若湊に山の音は、左四ツをほどき引掛けて送り出し湊の勝とは日々あっぱれの働き。
・増位山に泉瀧は左四ツにて揉合い、元気盛んの泉瀧は十分に揉みて相手の体を崩し寄って泉の勝。
・四剣に龍門は随分激しき相撲なりしが、ついに龍門の高ムソウが利いて龍門の勝。
・柏戸に綾瀬川は、骨の折れた相撲なりしが水にて分。
・綾浪に八幡山は左四ツとなり、かなりに揉合いしが八幡は沈着泰然と機を見すまし土俵をヂリヂリと攻め、トド振り切って勝は綺麗綺麗。
・友綱に鶴ヶ濱は、ウンと突張ッて友の勝。
・常陸山に鞆ノ平は双方投ゲが得手の力士ゆえ、左四ツになるや否や投ッ競となり常陸が外へ廻った所を一ツ投げを打ち、横様に体を預けどうでもしろとアビセ倒し鞆の勝はよし。
・西の海に出釈迦山は、勘弁なく目茶目茶に押し寄て西の勝などは剛気なもの。
・(中入後)嵐山に真力は、押切りて嵐の勝。
・上ヶ汐に知恵の矢は、右四ツにてまづ蹴たぐりしが届かず、出て来る所でヅブネリを試みしが相手がそれ者ゆえ仲々決まらず、ソコデ水入り分け。
・一ノ矢に海山は双方土付かずの贔屓力士、名乗りの上がったばかりで場中どよめき渡り、およそ二十分ばかりにて立上り、少しく海山は立後れて見えしが其の如く一ノ矢は右手をあてて押切って一ノ矢の勝。
・高千穂に大鳴門は相四ツなりしが、寄られて大鳴門の勝は至極順当の勝負と申すべし。

・当場所は剣山といい千羽緋縅と云い兎角力士に病気多く、ことに大達も五日目の海山との組合せに休みたるより、海山贔屓は達の逃げたるならん又は事故ありて脱走せしならんなどと種々の説を構え囃したるが、達は去る一日の朝、神前に拝せし後甚だしく腰の痛む所より医師を招きて診断を請い、治療を加えしに全快したれば本日より出場す、又当場所よりは力士病気なれば早速医師の診断を請う事に定め、例の仮病を防ぎたりと。

【一ノ矢-海山】
好調同士の大一番。仕切りに二十分を要したのは両者とも慎重になったのでしょう。相撲は海山がやや立ち遅れたのか、一ノ矢が一気に押し切って勝ちました。海山は初黒星、新小結・一ノ矢は速攻が冴えており6日間とも白星を重ねました。
【大達】
休場の理由は腰痛とのことで、七日目から再出場の意向。この場所から力士休場の場合は医師の診断を受けるルールが出来たようで、仮病を防ぐためと書かれてはいますが、力士の身体のためにも良いことです。
明治20年春場所星取表

大相撲

投稿ナビゲーション

Previous Post: 明治20年春場所5日目 (毎日新聞/明治20.2.3)大達が休場
Next Post: 明治20年春場所7日目 (毎日新聞/明治20.2.5)関脇の意地

コメントを残す コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

最近の投稿

  • 明治32年夏場所開幕せず その3(朝日新聞/明治32.5.23)
  • 明治32年夏場所開幕せず その2(朝日新聞/明治32.5.22)
  • 明治32年夏場所開幕せず その1(朝日新聞/明治32.5.21)
  • 明治32年夏場所番付発表 (朝日新聞/明治32.5.18)
  • 明治32年春場所千秋楽 (朝日新聞/明治32.1.20)

最近のコメント

  • 明治32年夏場所開幕せず その3(朝日新聞/明治32.5.23) に gans より
  • 明治32年夏場所開幕せず その3(朝日新聞/明治32.5.23) に わふ より
  • 明治32年夏場所開幕せず その3(朝日新聞/明治32.5.23) に わふ より
  • 明治27年春場所9日目 (二六新報/明治27.1.16) に gans より
  • 明治27年春場所9日目 (二六新報/明治27.1.16) に 牛久保和幸 より

Copyright © 2026 レトロ相撲記事。.

Powered by PressBook WordPress theme