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レトロ相撲記事。

明治~大正の新聞記事は大変興味深い情報の宝庫です。味わい深い文体も楽しみながら、古き佳き時代の相撲場風情を満喫しましょう。 緑色の文字は作成者のコメントです。

明治14年春場所5日目 (東京横濱毎日新聞/明治14.1.14)梅ヶ谷と痛み分け

Posted on 2006年6月25日2026年1月8日 By gans 明治14年春場所5日目 (東京横濱毎日新聞/明治14.1.14)梅ヶ谷と痛み分け へのコメントはまだありません


・昨日回向院五日目の相撲は見物三千五百拾二人にて。
・荒虎と清見潟の取組は両々名代の荒相撲なれば派手やかに立合い、離れては互いに刎ね合いてありしはさながら萬字巴の如くなりしが、遂に荒虎は刎ね負けて既に踏み切らんとする時、大いにいらちて「ケタグリ」しが届かずして遂に押出されたり。
・若島に荒角は立合最も潔よく立上りしが、若島は左を差し浴びせ掛けんとするを荒角はこの手を抱えて振り廻し離れんとするを、すかさず若島は相手の手を左右とも引パリ込み寄せ付けて押し倒したるは実に見事の勝負なりき。
・柏戸と梅ヶ谷は、梅ヶ谷少しく後れて立つと見えしが按の如く柏戸は左右とも差込み「三ツ」に手の掛かりし時、梅ヶ谷はこれを絞らんとせしかば、柏戸はこれは一大事と思いたちまち両手を抜いて一足後へ下り、二ツ三ツ突掛けて再び左右の手を相手の両腋へ差して押切らんとせしかど、梅ヶ谷は大盤石の如く踏み止り、上よりこの手を抱えホッと一息つきたる所を水となりしが、柏戸の方に痛みありて引分となりたるは残念なる勝負なりし。

【刎ねる(はねる)】
突きっ放すという事でしょう。激しい突き合いの末、全勝の小結荒虎に土が付きました。
【痛み分け】
柏戸は梅ヶ谷を相手に諸差しとなりましたが、閂に極められそうになったので咄嗟に離れたのは賢明な判断でしょう。水入りとなり、何らかの負傷があったため痛み分けに持ち込んだのは健闘です。痛み分けとは、「痛み」=ケガのため、「分け」=引き分ける、という意味で、片方だけが負傷した場合も成立します。
明治14年春場所星取表

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