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レトロ相撲記事。

明治~大正の新聞記事は大変興味深い情報の宝庫です。味わい深い文体も楽しみながら、古き佳き時代の相撲場風情を満喫しましょう。 緑色の文字は作成者のコメントです。

明治15年夏場所6日目 (東京横濱毎日新聞/明治15.6.6)土俵中央の力相撲

Posted on 2006年7月28日2026年1月12日 By gans 明治15年夏場所6日目 (東京横濱毎日新聞/明治15.6.6)土俵中央の力相撲 へのコメントはまだありません


・一昨日回向院六日目の相撲は追々顔触れもよくなる上、日曜の事なれば一層の上景気にて、見物およそ四千五百人。
・小武蔵に常陸川は常陸川の勝。稲ノ花に中津山は稲ノ花の勝。
・大達に千羽ヶ嶽は仕切も立派に立上り直ぐに左「四ツ」となり、双方金剛力を出して揉合ううち大達は遮に無に千羽ヶ嶽を土俵近く押行き、其のままグッと寄りて大達の勝となりしは、さもあるべし。
・高見山に緋縅は難なく立上り、高見山は突掛けながら両手を敵の腋に差せしにぞ、緋縅も心の中に仕損じたりと思うものから直ぐさま其の手に「閂」を掛けて防ぐうち、ついに水となりしが緋縅の方に痛みありて引分。
・大鳴門に関ノ戸は立合申し分なく、関ノ戸は右を差して押行くを大鳴門は一足踏込みて右を差さんとする途端、関ノ戸は差し手をこぢて「スクイ」しかば大鳴門の体崩れ双手を砂に突きて関ノ戸の勝。
・梅ヶ谷に武蔵潟は当日第一の見物なれば観客の気入りもまた格別なりし、やがて双方は念入れて立合い、二ツ三ツ突掛けし末「四ツ」に渡りしが、互いに相撲を大事と思うより其のまま土俵の真中央に踏止まりて一歩も退かず揉合ううち水となり、再び立合いしに梅ヶ谷は力声もろとも武蔵潟を土俵近く押行ければ、此の時四方八方にそれ危ないぞ武蔵潟力を直せ、と呼ばわる声囂々たる折しも、武蔵潟は力一杯に踏止まりやや押戻さんとせし所にて引分となりしは、流石武蔵潟だけなりと人々思うのみなりき。
・(以下中入後)井筒に立田野は井筒の勝。
・高千穂に西ノ海及び、柏戸に常陸山は両方とも引分。
・鞆ノ平に手柄山は、立合うとすぐ鞆ノ平は始終相手に突掛けられついに踏切りて手柄山の勝。
・楯山に上ヶ汐は楯山の勝。

【関ノ戸】
二枚鑑札の力士で、以前は鯱ノ海といいましたが明治2年入幕のベテランです。長年勤めた小結の地位からは下がりましたが、この場所は2関脇を倒して存在感を見せました。
【梅ヶ谷-武蔵潟】
第一人者・梅ヶ谷と巨人・武蔵潟、土俵中央で組み合ってすごい力相撲です。水入り後、梅ヶ谷が渾身の寄りを見せましたが武蔵潟も懸命に踏ん張って引き分けとなりました。観客の叫び声と熱気が伝わってくるようです。
西前頭4・関ノ戸億右衛門
明治15年夏場所星取表

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