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レトロ相撲記事。

明治~大正の新聞記事は大変興味深い情報の宝庫です。味わい深い文体も楽しみながら、古き佳き時代の相撲場風情を満喫しましょう。 緑色の文字は作成者のコメントです。

明治19年春場所6日目 (東京横濱毎日新聞/明治19.1.19)一場所で4度目の預かり

Posted on 2006年11月8日2026年2月12日 By gans 明治19年春場所6日目 (東京横濱毎日新聞/明治19.1.19)一場所で4度目の預かり へのコメントはまだありません


・綾浪に嵐山は気入十分、左四ツとなって争いついに寄身渡し込で綾浪の勝となり、物言付て預りとなりし。
・海山に伊勢ノ濱は押切て海山、高千穂に友綱は引廻しハタキ込で高千穂の勝。
・千羽ヶ嶽に大鳴門は、大鳴門の左を引張込んで泉川に極め引き立てしは大分の元気なりし、大鳴門は其のまま左をアヅケて争いしが千羽は足クセを巻いてモタレんとするに、大鳴門は右を伸ばして渡し込もうという争いにて双方の体流れ、団扇は千羽に上りて物言付き預りとなりしが、千羽先生曰くどうも此の頃の物言尽くしはトント困る、とはさもありなん。
・大達に上ヶ汐はヤッと立て泳ぎ込む上ヶ汐をギットと押さえ、押切らんとするを上ヶ汐は一生懸命防ぎに防ぎ其の危うきこと数度なりしが、オヤオヤまた残ッたと感心するうち大達が力に任せてヒネリし時はヒョロヒョロヒョロとよろめきしに、観客を始め大達も是れで大概決まったろうと上ヶ汐の行先を見てあれば、足を運んで踏止まりまだ行かねえとしがみ付きしに、大達も案外にて又も相撲となり上ヶ汐右を差して水となりしは場内上ヶ汐の耐忍を賞せり、されど後暫時にして押切り大達の勝は詮なし。
・浦湊は渡し込で武隈に、知恵ノ矢は緋縅を寄倒して勝なりしが太い腹を細い体にてよくも寄ったり。
・出釈迦山は左を差し、寄て常陸山に勝は上出来。
・西ノ海に鞆ノ平は左を引張り込て泉川にきめ其のまま捻り倒して西ノ海の勝は大きな相撲なりし。
・剣山に高見山は押切て剣山の勝。

【千羽ヶ嶽-大鳴門】
序盤は休場していた関脇・大鳴門、元気に泉川で攻め込みますが千羽ヶ嶽も足技で粘ります。両者もつれて倒れ込み、物言いが付いて預かり。千羽ヶ嶽は今場所4度目の預かりですが、体勢有利で軍配を受けてからの物言いが多く、うんざりしている様子です。
【大達-上ヶ汐】
このサイトで最初に扱った新聞記事に登場していた小兵の上ヶ汐、相変わらず奮闘しています。大達の攻めを再三残して場内を沸かせ、水入りに持ち込みますが、最後は大達が押し切りました。
明治19年春場所星取表

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